火災報知機にまつわる失敗談を
深夜2時
一家が眠る寝室で突如
ピューッイ!ピューッイ!
火事です!火事です!
ピューッイ!ピューッイ!...
静寂を切り裂く激しいサイレンの音!
寝ている私の頭の上で叫ぶのは誰か?
やっと開いた眠気まなこで声のする方を見る
アイツだ!
飛び起きて
点滅する火災警報器のボタンを押して警報を止める
その動きの速さといったら
まるで休日に解除し忘れた目覚まし時計のアラームを止めるかのごとし
本来ならば、火事ではない事を確かめてから
復旧ボタンを押すものなんでしょうが
煙の気配はないし、すぐに誤作動だと思いました
実は以前から、もしかしたら誤作動が起きるかなと思っていたんですよね
法律上、階段と寝室にそれぞれ警報器が必要ですが
新築当初は階段を登った先が寝室なので
階段と寝室の兼用で1個だけ付けていました
その後、寝室への猫の侵入を防ぐために造った棚と柵
(過去記事をご参照ください↓)
これによって猫が警報器の近くで過ごすことが増えたため
抜け毛とか、ヒゲとかが入り込む可能性がありました
法律上、壁に取り付けるのもOKなんですが
棚の近くや、風が出てくる場所の付近はNGです
その理由は
障害物や気流の向きによって警報器まで煙が届かない場合があるといけないから
ということなんですが
猫がいるお宅では更に注意が必要です
猫は高いところでくつろぐ習性があるので
掃除の際に抜け毛が舞い上がり、警報器に入り込んだり
突起物に顔を擦りつけマーキングをするので
壁や天井に取り付けた警報器に長いヒゲが入り込み
誤報の原因になる可能性があります
移設するなり、何らかの対策をした方がいいかなと
分かっていながらも放置してしまっていました
ホーチキだけに...
いや、これホーチキじゃないけどね
正式名称は住宅用火災警報器ですね
だから警報器って呼んだり、住警器って呼んだりします
一般の住宅に取り付けてある物のほとんどは
2006年から設置が義務付けられた住宅用火災警報器です
報知(ほうち)と名のつく設備は自動火災報知設備(自火報)です
社名としてはホーチキ、日本報知機があるので
つい報知機って言いたくなりますが
ホーチキはメーカーの名前であって、機器の名称ではありません
だからもし
「ホーチキ、付いてますか?」って訊かれたら
「いいえ、うちはパナソニックが付いています」と答えます

パナソニック(Panasonic) 住宅用火災警報器 けむり当番 薄型2種 お得な4個セット(電池式・移報接点なし)(警報音・音声警報機能付) SHK38455*4 クールホワイト
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- メディア: ホーム&キッチン
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家を設計していた当時は、薄型の物といったらこれしかありませんでした
厚みは26mmです
2017年にはホーチキからも薄型が発売されました
厚みは27.5mm
薄くなっただけではなくて、日常の空気中の塵の濃度を記憶して
より正確な判断ができるようになっています
見た目だけではなく、性能も進化を続ける住宅用火災警報器が
2006年には既存の住宅にも、新築の住宅にも設置が義務化されています
でも、2006年以前に建てられた住宅にはまだ設置が済んでいない住宅もあります
設置された住宅と、未設置の住宅とでは火災による死亡者の数や
延焼する面積などに大きな差が出ています
火災は早く気付いて対応することが大事なんですね
それにしたって耳が痛いほどの激しいサイレンでしたからね
深夜、寝ているところに突然でしたから
しばらく動悸がおさまりませんでしたよ
仕様書によると音量は90デシベルですって
緊急地震速報とかJアラートとかの比じゃないです
これならかなり深く眠っていても気付きそうです
大切な家族命や家そのものを守るものですから
ぜひ、設置場所が適切か今一度確認し
電池が切れていないかも確かめましょう